第19章 「 美しいことば・美しいものづくり・豊かな日本 」
世界文法ー21世紀を創る統合力と3次元文法ー |
●21世紀の、日本の義務教育に必要なことは、英会話とパソコン教育と料理技術の 3種類でしょう。21世紀の日本が、ものづくり国世界NO1を目指すならば、日本語 の言葉を分析して、デザインする力が最も大切であることを知るべきです。機能の設 計に必要な力とは、抽象化する能力です。機能を抽象化して、具体的な解決策を作り、 その解決策を、具現化するためには、言葉の力と具体的なかたちを想像する創造力が 必要なのです。未来を美しくデザインし創る力こそ21世紀の日本人に最も必要です。 ●美しい日本語を相対化して上手に話すには、英会話の早期の教育が望ましいのです。 日本語を英語にも翻訳して、さらに、英語の言語構造を三次元軸的に視覚化し、相対 化しつつ、他動詞を自動詞に変換したり、肯定表現を否定表現にしたりして、機能の 分析と、機能の再設計をしていけば、21世紀の新商品や国家政策の設計は可能です。 ●政治における新しい政策や、サービス設計や、都市の設計や、機械設計においても、 具体的な新しい企画や提案、ナイーブで人間的でやさしい設計が可能になるからです。 思いやりの心を具体的にデザインする力こそ、豊かな人間文化機能社会には必要です。 日本の全民間企業の設計・企画の最前線からも、高度な創造的言語力が要求されます。 国際化も進み、全ての日本人に対しては、外国でも説得力ある語学力が要求されます。 法の体系・税の体系・経営の体系での問題発見力と問題解決力にも語学力は必要です。 ●21世紀の新商品の、機能の設計の基本の基本とは、言語の分析から始まるのです。 ●他動詞による抽象化。他動詞+目的語で「〇〇を〇〇する」と表現して発想。 ●自動詞による発想。能動形を受動形にする発想。 ●自動詞による発想。受動系を能動系にする発想。 ●他動詞を自動詞にする発想。 ●自動詞を他動詞にする発想。 ●他動詞を使役動詞に置き換えて発想。 ●使役動詞を他動詞に置き換えて発想。 ●反対の発想。 ●全面否定の発想。 ●肯定の発想。 (注:トリーズでは一番目の発想が主であり、実は不十分です。) ●英語の5文型には、次の特長があります。英語文型の構造の視覚化で理解できます。 ●S+V (主語 + 完全自動詞) ●S+V+C (主語 + 不完全自動詞 + 主格補語) ●S+V+O (主語 + 完全他動詞 + 目的語) ●S+V+O+O (主語 + 完全他動詞 + 間接目的語 + 直接目的語) ●S+V+O+C (主語 + 不完全他動詞 + 目的語 + 目的格補語) ●日本語と英語という、言葉の二枚のフィルターをこころの中に持てば、それだけで 美しい豊かな日本語と英語が、話せるものです。お互いに相対化する基準構造を持つ からです。新商品や国家政策の開発や設計の発想でも、視点を目的におくのか。手段 や働きにおくのか。あるいは、中間におくのかで、大きく変わってくるものなのです。 言葉の基本である、名詞と形容詞と動詞においても、プラス表現と、マイナス表現が あります。我々は意識的にプラス表現すべきです。心の管理とは言葉の管理なのです。 言葉が視覚的にも、立体的な心の構造の中に位置づけられてこそ創造力は機能します。
< Prev | Next > |
---|